2012年3月14日水曜日

PHP5のインストール - PHP Note

PHP5のインストールは、セットアップウィザードを使う方法と、マニュアル(手作業)による方法の2種類があります。セットアップウィザードを試してみたところ、このページでやろうとしてる導入部分を自動でおこなうだけで、拡張モジュールのセットアップが面倒だったり、独自の拡張を施す時は結局手作業で設定しなければならず、ウィザードのメリットをあまり感じられませんでした。
頻繁にインストールし直すものでもありませんし、やればPHPの理解も深まりますので、マニュアルでインストールすることにします。


PHP5 の入手

Windows版PHPのバイナリファイルは、本家とミラーサイトのダウンロードページから入手できます。

PHP: Downloads
ダウンロードページの PHP 5.x.xWindows Binaries という記述下の PHP 5.x.x zip package をクリックするとミラーサイトへのリンクページが開きます。日の丸のついた「 jp.php.net 」または「 jp.php.net 」へのリンクをクリックするとダウンロードできます。

PHP5のマニュアルインストール手順

マニュアルといっても、ファイルをコピーしたりテキストを編集したりと、ファイルやフォルダの基本操作が出来れば難しいことはありません。

1.関連ファイルをコピーする

まず、PHPをインストールするフォルダを作成します。管理しやすい任意のフォルダでOK。ここでは「C:\usr\local\php5」を作成しました。

php-5.x.x-Win32.zip」を Lhaca や Lhaplus などで解凍し、C:\usr\local\php5 以下に全てコピーします。

コピー後のフォルダ構成は以下のようになります。(※抜粋してます)


コンピュータのBIOSを変更する方法
  • C:\usr\local\php5 - PHPをインストールしたフォルダ
    • dev
    • ext - PHP拡張モジュール用フォルダ
    • extras
    • PEAR - PEARライブラリのフォルダ
    • php.ini-dist - PHP設定ファイル(オリジナル)
    • php.ini-recommended - PHP設定ファイル(推薦設定)
    • php.exe - CLI版PHP実行ファイル
    • php-cgi.exe - CGI版PHP実行ファイル
    • php5apache.dll - Apache1用APIモジュール
    • php5apache2.dll - Apache2.0用APIモジュール
    • php5apache2_2.dll - Apache2.2用APIモジュール
    • php5ts.dll - PHPのコアモジュール

2.PHPの設定ファイルを作る

作るといっても php.ini-recommended のコピーを作成し php.ini という名前にリネームするだけです。php.ini はPHPをインストールしたフォルダに置きます。つくるだけ作っておいて、具体的な設定もろもろは後ほど。

PHPの設定ファイルは2種類用意されています。php.ini-dist はデフォルトの設定、php.ini-recommended は推薦設定ということのようです。2つを比較してみると後者の方がより実用的な設定がなされていましたので、今回は php.ini-recommended を使いましたが、デフォルト設定が良い場合は php.ini-distphp.ini にリネームしてください。


3.環境変数 PHPRC を設定する

PHPRCphp.ini を探すデフォルトのフォルダを指定します。DSO版(Apacheモジュール用)・CLI版(コマンドライン用)それぞれ固有の指定方法がありますので必須ではありませんが、指定の無い時は PHPRC で指定したパスを探してくれるので設定しておくとよいと思います。


あなた自身のmorapscapeを作る方法

マイコンピュータプロパティ を開きます。 詳細設定タブ → 環境変数 をクリックすると環境変数のダイアログログが表示されます。
システム環境変数側の 新規 をクリックして、変数名PHPRC を、変数値C:\usr\local\php5 を記入します。間違いなければ [OK] をクリックしてダイアログを閉じます。


4.インストールフォルダにパスを通す

CLI版・CGI版・DSO版(Apacheモジュール)いずれもPHPのコアモジュール(php5ts.dll)を必要とします。そこで各プログラムが php5ts.dll を見つけられるよう、PHPのイントールフォルダを環境変数 PATH に追加します。
また同じフォルダに CLI版の php.exe も含まれているので、このフォルダにパスを通しておけば、どのカレントフォルダからでも CLI版の php.exe を実行できるようになります。

マイコンピュータプロパティ を開きます。 詳細設定タブ → 環境変数 をクリックすると環境変数のダイアログログが表示されます。
システム環境変数 の中で 変数PATH のところを探してダブルクリックします。
すでに 変数値 には幾つかのパスが ";" で区切って設定してあると思いますので、この最後に、;C:\usr\local\php5 追記し、[OK] をクリックして全てのダイアログを閉じます。
もし PATH が無ければ、環境変数 PHPRC と同じ要領で、あたらに PATHC:\usr\local\php5 を設定します。

環境変数の編集後はPCを再起動します。


CLI版PHPの動作確認

ここまでの作業で最小限のインストールが終わってます。CLI版PHPはすぐに使える状態なので、試しに今インストールしたPHPのバージョンを確かめてみましょう。

コマンドプロンプトを開いて次のコマンドを入力し [Enter] を叩いてみましょう。

C:\> php -v

これで PHPのバージョンが表示されればOKです。


どのようにWMVファイルを編集するには?
PHP 5.2.6 (cli) (built: May 2 2008 18:02:07) Copyright (c) 1997-2008 The PHP Group Zend Engine v2.2.0, Copyright (c) 1998-2008 Zend Technologies  C:\>

もし「'php' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」とか「ダイナミックリンクライブラリ php5ts.dll が指定されたパス...に見つかりませんでした」といったメッセージが表示されるようなら、「4.インストールフォルダにパスを通す」で指定したパスが、php.exe や php5ts.dll のあるフォルダを正しく示しているか確かめてください。

Aapache2.0 に PHPを組み込む

PHP を Apache のモジュールとして(DSO版PHPを)使うには Apache の設定が必要です。初期設定ファイル httpd.confmime.types に PHPの情報を書き加えます。この2つは、Aapache をインストールしたフォルダ直下の conf フォルダにあります。

尚、編集した内容を反映させるには、Apache の再起動が必要です。


httpd.conf

httpd.conf は Apacheの設定の核となるファイルです。まずは以下のようにPHPIniDirphp5_modulehttpd.conf### Section 3: Virtual Hosts (924行目あたり)よりも前に書き加えます。"#" 以降行末まではコメントなので書かなくてもかまいません。

     Include conf/ssl.conf    # # PHP5: php.ini directory # PHPIniDir "C:\usr\local\php5"  # # PHP5: Apache2.0 module # LoadModule php5_module "C:\usr\local\php5\php5apache2.dll"   ### Section 3: Virtual Hosts #

PHPIniDir は DSO版(Apacheモジュール用)の php.ini のフォルダを指定します。DSO版PHPでは、先に設定した環境変数 PHPRC よりも PHPIniDir の値が優先されます。

LoadModule は Apacheの起動時に読み込む拡張モジュールを指定します。ここでは php5_module として C:\usr\local\php5\php5apache2.dll を読み込むよう指定しています。



mime.types

mime.types にはファイルがどんな種類のものか定義してあります。Mime-Type というヤツです。本題と離れますがこの中に 「text/html    html htm」 という行を見つけることが出来ますのでちょっと探してみてください。拡張子が htmlhtm のファイルは HTMLドキュメント(text/html) であることを定義している行です。おなじみのHTMLファイルのことです。Mime-Type に合わせ Apacheが適切に処理をおこなっているので htmlファイルをリクエストすると該当のHTMLドキュメントを返して来るのです。

ApacheがPHPスクリプトを処理出来るよう、ファイルの一番最後に次の一行を書き加えます。

 video/x-msvideo            avi video/x-sgi-movie          movie x-conference/x-cooltalk    ice  application/x-httpd-php    php  

httpd.conf は Apacheの起動時に読み込まれるので、編集した時は Apacheの再起動を忘れずに。

PHPの組込み以降 Apacheの起動に失敗する場合は、httpd.conf でおこなった「"C:\usr\local\php5\php5apache2.dll"」このパス指定が、実在する「php5apache2.dll」を正く示しているか確かめてください。それでも失敗する場合はもう一度 「4.インストールフォルダにパスを通す」を見直してください。


DSO版PHPの動作確認

簡単なPHPスクリプトを用意しブラウザからリクエストして、PHPが正常に動作するか確かめてみます。

エディタに次のコードを入力し、test.php という名前で、DocumentRoot(ここでは C:\usr\local\Apache2\htdocs)に保存します。

ブラウザのアドレス欄に次のURLを入力して、今作成したtest.phpをリクエストします。

PHP Version 5.2.6 と PHPのロゴマークに続いて、PHPの設定値や環境変数などの値が表示されれば、PHPが正常に組み込まれ動作しています。phpinfo() はPHPの情報を表示する組込み関数です。

もしダウンロードを促したり処理を選択するダイアログが表示される時は、ApacheがPHPスクリプトの Mime-Type を認識できず、処理に困って未知のファイルとして出力しようとしています。mime.types を見直してください。


phpinfo() で出力される情報には環境変数やプログラムのバージョンが含まれるので、誰もがアクセスできるディレクトリにこのようなファイルを置くべきではありません。もしレンタルサーバで phpinfo() を書いたファイルを置くなら認証をかけたディレクトリ下に置きましょう。

PHPのインストールはひとまず終了です。

今のところ「PHPが動く」程度の状態ですので、次は開発環境として使いものになるよう Apache と PHPの初期設定です。



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